群馬県桐生市の塚本建設は、40年以上にわたり地域の公共・民間の土木工事及び外構エクステリア工事を行っています。
今回は、塚本建設株式会社(以下 塚本建設)の代表の塚本隆福氏にこれまでの塚本建設についてや、建設業界全体の課題に対して塚本建設がどのようなことを行っているのか、そして塚本建設の将来像についてお話を伺いました。
-代表 塚本隆福氏のこれまでの経歴と代表になるまでの道
-本日はよろしくお願いいたします。ではまずは塚本様のご経歴やどのような経緯でご代表になられたか教えてください。
塚本隆福氏(以下 塚本):よろしくお願いいたします!
私自身の経歴をお話させていただくと、卒業後初めは群馬県内の大きな総合建設会社に勤めました。そこで3年ほど修行をして22歳の時に塚本建設へ入社したという流れです。
20年ほど社員として業務をおこない、2020年の8月なので私が42歳の時に代表へ就任しました。
-ありがとうございます。元々塚本建設としてはどのような形で立ち上がったんですか?
塚本:元々、私の祖父が塚本土建という屋号で桐生で仕事をしていまして、祖父の体調の悪化のタイミングで私の父(現会長)が事業を引継ぎ法人化させ、今の塚本建設となりました。
その後、私の父が65歳になったタイミングで私が事業を継ぎ代表へ就任し(2020年)現在に至るという形ですね。
-そうだったんですね!塚本様ご自身も元々総合建設に努めていらっしゃいましたが初めから家業を継ぐことを考え修行をしていたんですか?
塚本:そうですね~
私は小さいころから自分の家の稼業を継がないとと教えられていましたし、姉弟も男が私一人だったので継がざる得ないという状況は正直ありましたし、小さい頃はプレッシャーに感じていたこともありましたね。
そのために、工業高校に進学し土木の勉強を行い他社で修行を行いましたしね(笑)
違うこともしたいと考えたこともありましたが、父の代から働いてくれている従業員もいたのでその方々を無下にしたくはなかったというのもありますね。
入社する時から、覚悟して働いていましたね!
-確かに小さなころからレールのようなものが敷かれているとプレッシャーに感じてしまいますね。因みにですが、「違うこと」というとどんな仕事をしたいと思っていたんですか?
塚本:高校生の時は美容師に憧れていましたね。
私自身、髪のセットや当時はピアスとかも空けていたりしている中で、知り合いの美容師さんがおしゃれでかっこよく見えて、同じ美容師に憧れてました。
他にも、マグロ漁師や歌手もいいな~って考えていた時期もありました(笑)
-代表に就任する時、「不安」や「恐怖心」はなかったのか?
-すごいですね。考えてらっしゃった仕事のジャンルの幅がかなり広かったんですね!その中で今代表に就任して塚本建設として動いておりますが代表就任の際「不安」や「恐怖心」のようなものはなかったんですか?
塚本:「不安」より代表になりもっと頑張りたいという「意欲」のほうが高かったですね!
私が就任したのが2022年の8月なのですが当時はちょうどコロナの中でタイミングとしてベストなタイミングというわけではなかったと思います。
正直、周りの仲間からも大変な時期に代表になったね...という声も頂いたこともありましたし。
ただ、私としては父が65歳になるタイミングということや、今後会社としての事を考えると早いタイミングで私が代表になるほうが良いと考えていました。
結局、会社の意思決定を行うのは企業の代表ですし自分の意見を出していくのであればこのタイミングしかないと思っていたので「意欲」のほうが高かったですね!
元々、就任する5年ほど前から半代表のようなことはしていていつでも代表になれる準備はしていたのでそういった意味でも大きな不安はありませんでした。
-就任前の段階で発生していた自社の課題。乗り越えるために行ったのは「見直し」と「行動」
-ありがとうございました。こうした経緯があり2020年に代表へ就任されましたが、就任前の段階で自社に対して課題、問題になっていたことはどんな事でしたか?
塚本:いくつかの課題があったのですが特に、業界特有の「どんぶり勘定」による経営の不安定さが大きな問題でした。具体的には、見積もりの精査が不十分で、適正なコスト管理ができていなかったことが挙げられます。
その他の課題としては、業界ではあるあるになってしまっていますが「労働時間・負担が大きいこと」「残業時間の適正な把握が出来ていない」という部分がありました。
-それは具体的にどのような影響を及ぼしていたのでしょうか?
塚本様: 見積もりが適切でないと、実際の工事費用が予想以上にかかってしまうことが多く、結果として利益が圧迫されることがありました。
例えば道路工事といっても材料や工事の種類なども様々あるのですが、すべてを大きなくくりにして「道路工事」として見積を出してしまっていたので、素材が見積より高価な場合は利益が少なくなるということが発生し結果的に経営を圧迫することに繋がります。
私の母が経理を行っていたのですが、自転車操業のような状態になっていたこともありそういった部分を見てきていたので大きな課題だと考えていました。
「残業時間・残業代」についてもそうですね。
恥ずかしながら当時は明確に時間を取得していなかったので支払う金額も感覚になってしまっていました。
-そうだったんですね。「労働時間」についてはどのような状態だったんですか?
塚本:当時は繁忙期になると休みなしで働いてましたね。
このままではまずいと感じていたので代表就任後こうした課題を一つ一つ改善していきました。
-ありがとうございます。こうした課題を解決していき今の塚本建設様があると思うのですが、具体的にどのようなところから取り掛かられたのですか?
塚本:見積りについては細かい精査を行い、見積書の適正化を図りました。
また、元々塚本建設は工事をすべて自社で行っていましたがそれでは負担が増える一方のため同業の仲間や下請け業者とのコネクションを作り工事を手伝いあえる関係性を作りました。
そうすることで、従業員が休んでも仕事も回すことが出来るようにし従業員一人当たりの負担を減らすようにしました。
勤怠もしっかり時間を取得するようにしていくことで適切な残業代を支払えるように変えましたね。どうしても同業の業者は「敵」という印象を持ちがちですがその中でもコネクションを大切にして従業員の働きやすさへ繋げています。
-2020年の就任から5年ほど経ちますがかなりのスピード感があると思ったのですが...
塚本:もちろん就任してからではなく仲間集めやコネクションの強化は就任する10年ほど前から行っていました。ある程度社内の内情も理解していたので準備と共に進めていたからこそ今の状態になったと思いますね。
-塚本建設の特徴やカルチャー~若手が多く活気のある会社~
-素晴らしい「行動力」ですね!ありがとうございました。
そうした変革を行ってきた塚本建設様ですが、代表から見た塚本建設の特徴やカルチャーなどはありますか?
塚本:一番の特徴は従業員の「若さ」だと思います。
業界限らず、今世の中の様々な仕事で人材不足が話題に上がっていますが建設業界ももれなく人手不足であり、若手不足です。
その中で塚本建設は49歳が最年長で、最年少だと21歳の社員がいます。
また、地元の人間が多いというのも特徴ですね。
いろいろな社長さんとお話したり知っていますがどこよりも若手が多いですね。
-そうですよね。塚本建設様はかなり若手が多い印象があります。何か若手が集まる理由があるんでしょうか?
塚本:何よりも獲得していくための「行動」をしているということもありますが、私自身何より「塚本建設」で働きたいと思ってもらえるように様々な工夫をしていることも理由かなと思います。
それこそ、若い子たちが働いている姿を見たときに「かっこいいな」「働いてみたいな」と思ってもらえるように作業着をかっこいいものに変えたりしていますね。もちろん上記のように感じてもらいたいということもありますし、何より実際に働いてくれている従業員たちが少しでもモチベーションが上がってくれるのであればどんどん行っていきたいのでこうした工夫をしていますね。
私としては、働きやすくなる・働きたいという意欲が上がるのであればどんどん取り入れてきたいですね!
-確かに、どのような仕事も従業員様があってこそだとは思いますので、その労働環境を働きやすくするための行動のスピードが速いからこそ今の状態があるのかもしれないですね。
-多くの課題があると言われる建設業界~塚本建設が挑戦する課題とは~
-ありがとうございます。少し質問を会社から大きくして建設業界全体についてもご質問したいのですが塚本様から見た建設業界の課題とはどのようなところだと感じていますか?
塚本:建設業界として「人材不足」「労働環境」「IT化」などここ数年でいろいろ話題に上がり昨年度から労働時間の規制などもついに施行されてきていますが、現場では実情としてはまだまだ進んでいない状態だと感じています。
そういったのが進められているのは大手企業がメインで、中小零細の企業などはそういったことはなく日当で働いている職人さんなんてほんとに大変になっているってのは良く聞いたりしますね。
結局、大手とはすごい差が現状あると感じています
私個人としては移り変わり行く中でどうしても大手や体力の余裕のある企業が残るような仕組みになってしまっていると感じます。
労働時間の問題も本当に2,3 人でやってるとこはそんなことやったらもうどうしても回らなくなってしまうと思います。
-なるほど。やはり大手やトップの企業は対策や体制を変えられても、その下請けやそうでない企業が変わっていくのは現状すごく難しい現状があるんですね。そんな環境の中、今後塚本建設としてはどんな企業を目指しているんですか?
塚本:そうですね。私たちもまだまだ小さな会社ですが大手と小規模との間、中間くらいのポジションにまずはなりたいなと思いますね。
そのために、私が就任したときから大きく社内の体制の変化をくわえていきましたね。
元々有給も曖昧な感じだった(2025年現在は違います。)んですが確実に取れるようにしたり、給与もしっかり上げられるような体制にしましたね。
今年から弊社の完全週休二日制にして年間休日もこれまでより増やしましたね。
そうしたまだまだ中小の建設業全体が解決できていない課題などを私たちから変えていって業界全体の課題を上からも下からも変えていける企業にしたいとは思いますね。
-今後の塚本建設の未来像~これからの塚本建設について~
-素晴らしいですね。やはり業界を見ても上からだけでは変えられない部分は多くあるので塚本建設様のような企業が中小企業を先導していっていただきたいですね!最後に塚本建設様の未来像について教えてください。
塚本:私たちの将来像は、地元を中心に事業を展開しながら、地域社会に貢献していくことですね。後々は隣接する市や県に支店を設けることが出来ればとは考えていますがまずは私たちがいる桐生市を中心に地元に貢献していき私たちの存在感を高めたいと考えていますし、そのためには今いる既存の従業員の力、新たな人材の力が不可欠だと考えています。
そのための人材の確保も今後の弊社の課題ですね。
-まず地元からというお話もいただきましたがそこを優先された理由はどのようなものなのでしょうか?
塚本:やはり営業所を置くとなると対応エリアもおのずと広がりますし、必要になる人材数も増えます。もちろん今の中で行うこともできますが、今のまま実行してしまうと力を分散させてしまうので経営的な観点で利益が減ってしまうリスクもあります。
なにより、今いる従業員の負担が増えてしまうことになるので弊社での「働きやすさ」が損なわれる可能性がある。それでは意味がないので、まずは地元に目を向け現在の規模を維持しつつ新たな人材を確保することが今後求められると考えていますね。
将来的には塚本建設が中心になり仲間や協力関係のある会社さんと一緒に大きくなっていきたいと考えています。
-ありがとうございます。こうした未来像を考えていらっしゃる中で今後、塚本建設として大切にしたいお考えなどはありますか?
塚本:大切にしている、重要視していることでいうと「挨拶」と「コミュニケーション」ですね。私たちの仕事はどうしても一人では完結しないものです。
お客さん、協力業者、元請けさん、従業員同士のチームなどたくさんの方々が協力し合い始めて完工するものなので各自の連携やチームワークがとても大切なんですね。
重要視しているからこそ、今いるベテランの社員が中心になって若いメンバーに指導をしてもらっていますがとても助かっています。
その効果か、周りの会社さんからも塚本さんのところは若いし、動きもいいし、仲いいよねって結構いただくので本当に助かっています。
-こうしたチームワークが強固なものになれば、未来像である「会社と仲間で一緒に大きくしていく」というのもやって行けそうですね。
-求職者へのメッセージ
-最後になりますが本日、「人材の獲得」というお話もいただきましたので求職者に向けてのひとこともお願いできますか?
塚本:私たち塚本建設は、地域に根ざした企業として、地元の皆様と共に成長していくことを目指しています。私たちのビジョンは、地域社会に貢献し、持続可能な未来を築くことです。そのためには、優れた人材が不可欠です。
私たちの職場では、「楽しく働ける環境」と「チームワーク」を大切にしています。
オープンなコミュニケーションを重視し、社員同士が意見を出し合える風通しの良い職場を作っています。特に、挨拶や日常的なコミュニケーションを大切にし、良好な関係を築くことで、チームワークを強化しています。
そのための若手社員の育成にも力を入れています。ベテラン社員が若手を指導する体制を整え、専門性を高めるための研修や資格取得支援を行っています。あなたの成長をサポートし、キャリアアップの機会を提供することをお約束しますし、今後も「働きやすい」環境、「塚本建設で働きたい」と思える環境を作っていきたいと思っています。
もちろんその分、従業員にも頑張っていただく形にはなりますが(笑)
そんな私たちと一緒に、地域社会に貢献し、未来を切り拓いていきませんか?あなたの力を必要としています。
ぜひ、私たちの仲間として一緒に働きましょう。
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群馬県桐生市の塚本建設は、40年以上にわたり地域密着で土木工事、外構エクステリア工事を手掛けてきており最近は建設の工事も行っております。
お客様に喜ばれることを生き甲斐とし、ご期待以上を目指して日々自己を磨き続けております。
公共工事を含む数々の実績で手に入れた、外構エクステリアのことならなんでも対応できる経験と技術が自慢です。お困りごとの際はぜひお声掛けください。また、弊社では共に働いてくれる仲間も随時募集しています。
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